ReadyBoostでパフォーマンス向上を理解する


Ready Boostとは外部 USB フラッシュ ドライブをハード ディスク キャッシュとして使用することで
ディスク読み取りのパフォーマンスか向上すること。
外部記憶域として使用できるのは、USB ドライブ、SD カード、CF カードなどです。
システムディスクが SSD の場合、ReadyBoost を使用してもパフォーマンスが向上しないため
Windows 7 では、SSD ドライブからデータを読み込んでいるときには ReadyBoost が無効になります。
Ready Boostは、次の要件を満たしている必要があります。

@ 容量が少なくとも 256 MB で、最低でも 64 KB の空き領域が必要です。

A 4 KB のランダム読み取りでは、最低
2.5 MB/秒のスループットが必要です。

B 1 MB のランダム書き込みでは、最低
1.75 MB/秒のスループットが必要です。

管理人が色々試した結果ではUSB2.0ではパソコン本体に4GBメモリを積むとReady Boostの
効果は薄れる。
まず、次のCrystalDiskMarkの結果を見てほしい。

 SATA 320GB ハードディスク(HDD) DDR400 RAMディスク

システムディスク使用のHDDとDDR400メモリをRAMディスクの数値であるが4 KB の
ランダム読み取りと512KBランダム書き込みを見てほしい。HDDでは512KB書き込みは1.75MB
を遙かに超える数値であるが4KB読み取りが0.618MBと2.5MBには全然届いていない。
これに対してRAMディスクは512KB書き込みが13.89MBと1.75MBをクリアーし4KB読み取りも
23.05MBとReady Boostの条件をクリアーする。この数値を踏まえてUSBメモリを計測してみた。

 一般のUSB2.0メモリ ReadyBoost対応USB2.0メモリ  120MB転送USB3.0メモリ

一般のUSB2.0メモリは4KB読み取りで2.5MBに達していない。またReadyBoost対応USB2.0メモリでは
512KB書き込みで1.75MBに達していない。120MB転送USB3.0メモリで初めて条件をクリアーする。
以上のことから判るのはUSB2.0メモリでのReady Boostはパソコン本体のメモリが少ない場合に
本体メモリが足りなくて遅いHDDにスワップするのでReady Boostメモリで代替えすることでパフォーマンス
を感じることができるのである。
これが本体メモリが4GB積めるパソコンでは4GB積むことでスワップがななくなり感じなくなる。
つまり、メモリの方が速いのである。
本体メモリを使い切ることができないかぎりUSB2.0フラッシュメモリではReady Boost機能は
感じられないのである。ちなみに、DDR400未満のメモリなら効果があるかも。(試してないので判らない)
しかし、USB3.0メモリでは条件クリアしているので多少であるがパフォーマンスを感じることができる

 
USB2.0接続SSD32MB GreenHouse GH-UFD32GN  SATA2接続Raid0 SSD

ちなみにUSB2.0接続でReady Boostを使用するならUSB接続SSDGreenHouse GH-UFD32GN
だけをおすすめする。USB2.0接続のメモリを調べた結果この二点が非常に良い結果であった。
また、システムディスクにSSDを使うとReady Boostは無効になるのは速さ的に比べる
ことのできないほどSSDが速いからである。
Ready Boostはパソコンの状態を理解して使わないとパフォーマンスを感じることはできないが
使い方次第で大きなパフォーマンスアップになるのも事実である。

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最終更新日 2011/11/27